座りながら腰を捻る事は可能な限り行わないでください。いや決して行わないでくださいと言ってもよいです。
よくイスに座りながら腰を捻る方がいらっしゃいます。脚を組み、背もたれに身体を向け、身体を捻りながら「ボキボキッ」と行います。
腰の関節内に圧力をかけることで、関節内が音を立てるのですが、非常に多くの人がこの動きを行っています。(私もこの職業をする前やなどは特に気にすることなく行っていましたので、つい行う気持ちはわからなくはないのですが・・)
基本的に「腰は捻る動き」に適していない構造なのです。
それは腰を支える椎間板内の「繊維輪」と呼ばれる椎間板の周囲を保持している部分は斜めに互いに線維が走行しているので、横に捻る動きを行うことで繊維輪の片方は縮む動きで問題がないのですが、もう片方は引き伸ばす動きになるので、この繊維を切る動きになってしまいます。
一度中の繊維が切れれば修復は簡単には行きませんので、問題になります。また腰の関節も垂直方向に関節の向きが存在しますので、腰の動きとしては前後に対して可動域ができるようになっていますが、捻る動きは関節同士がぶつかり合ってしまいます。
つまり「腰」というもの自体が「捻る」ようにできていません。
ですから、そこで捻る動きを与えるのは腰に負担をかけてしまいます。(まぁもっと明確に言えば腰を捻っているように見えて実際にはほとんど腰を捻ることは構造的にできておらず、その上の胸椎や頚椎が捻っているだけなのですが・・)
またその他の問題として、この動きの問題はこの捻る動きをされる方は1時間に一回くらいするかのように何回でも行っています。それは小さい負荷でも何度でも繰り返し、長く行っていけば負担も増えていきます。
いつもなら問題ない何気ない行動でもちろん、腰を捻ったからといってすぐに痛めるということはありませんが、捻る動きは腰に対して負担を少なからずかけてしまいます。
そしてさらに問題になるのがこの動きをする方は「ボキボキッ」と音がするまで無理に行おうとすることです。ストレッチ的に伸ばすくらいならまだ全然わかりますが、この動きの時は瞬間的な力で無理無理に捻ってしまい負担をかけてしまいます。
また普通にこの捻る動きを行って、ボキボキっと音が上手くならない時には、より強い力でまた音がするまで強引に捻ろうとしてしまいうことも多く、これもまた負担になってしまいます。
腰は捻ることに適していない構造であり、繰り返し行いやすいこと、そして時により強い力で行ってしまうことなどを上げれば、やはり腰をボキボキと捻る事は決して行うべきではありません。可能な限り行うのは止めていただきたいものです。
気になることがあれば江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご連絡ください。