「ぎっくり腰は家が作る」といっても過言ではありません。ぎっくり腰になりやすい家、なりづらい家というのはあります。数多くのぎっくり腰の人を施術してきましたが、ほとんどの方がぎっくり腰になってしまいやすい家で暮らしています。
それを理解している方は多くはありません。そしてそのことを知らなかったり気づかなければ、知らず知らずに腰に負担をかけ続け、段々と危険な状態に近づき、ある日いきなり腰が痛くなり動けなくなってぎっくり腰になってしまいます。
「何していないのに」「いきなり痛くなった」「原因がわからない」とぎっくり腰に対して思っている方のほとんどが「ちりもつもれば」です。
「私はぎっくり腰にならない」と言える人間は誰一人いませんし、いつ誰がどこでなっても不思議ではありません。「重いもの持ったから」「運動不足だから」「腹筋背筋のバランスが悪いから」「体重が重いから」「年だから」というのはぎっくり腰と一切関係ありません。ぎっくり腰になりやすい家があり、その生活習慣ではいつでも危険であります。
家というのは「家自体の設計」というわけではありません。耐震構造が何々、柱が何々というわけではなく、その家での暮らしが問題になります。何気なく使っている家具やイス、そして生活習慣などがそうせざるを得ないようになっており、そこに疑問も生じないことがいきなりぎっくり腰として起こしているのです。
例えば当院では「座り方教室」を実施しておりますが、その中でも「腰痛にならないために普段から避けた方がいいイス」というものがあります。そしてその最たるものが「ソファ」になります。
ソファをリビングや自分の部屋に置いているご家庭は多いのではないでしょうか。くつろぎたいとき、ゆったりまったりしたいとき、テレビを見たいとき、ソファに座るのは多くの人にとっては当然であり、当たり前のことです。
しかし、そのソファが腰にとって良くないのです。ソファに座れば座るだけ腰は痛くなりやすいのです。「ソファは楽でいいじゃん」「座っても痛くないよ」とおっしゃってる方も水面下で腰への負担は始まっているのです。
ぎっくり腰で来院されるお客様の多くの家庭にソファが置いてあり「普段どこに座りますか?」と聞くと「ソファ」と返ってきます。ソファはぎっくり腰を作りやすい代表的な家具の一つです。痛くなってから治すより痛く無いようにしていくことの方が大切です。
繰り返しぎっくり腰になってしまう方や2度とぎっくり腰になりたくない方はご相談ください。